牧場紹介
みなさん、「酪農」というと北海道を想像されるのではないでしょうか。しかし、酪農が発祥した土地は千葉なんです。
今では生産量では北海道がトップですが、千葉でも酪農は非常に盛んなんですよ。
アルトポンテのジェラートはすべて自家牧場である高橋牧場でとれた牛乳を100%使っています。
毎朝牧場から送られてくる新鮮な牛乳を使って作るから、味も風味も抜群なんです。
高橋牧場は千葉県船橋市の東側に位置する豊富町というところにあります。
都心から20〜30キロ程の距離にもかかわらず自然も多く残っており、牧場の近くのアンデルセン公園には都内からも多くの人が訪れます。
そんな都会の喧噪から離れたゆったりとしたところで、高橋牧場を営んでおります。
船橋市豊富町の風景
高橋牧場
高橋牧場とジェラートの歩み
高橋牧場のスタートは父の高橋弘長によるものでした。
父が19歳のときに実家の農家を出入りしていた家畜商から食肉処理場行きが決まっていた牛の「花子」を引き取ったことから始まりました。そこから実家の隣に牛舎を立てすぐに16頭の牛を飼育しはじめ、昭和49年に今ある豊富町に移り住み、現在の高橋牧場があります。
現在では54頭の牛を飼育するまでになり、多くのお客様に牛乳を提供しております。
酪農という広大な大地に広がる草原に牛を放し飼いにして育てているようなイメージをもたれている方も多いと思いますが、文字通りゼロからスタートした牧場ですからそんな土地はありません。飼育する牛の数も限られていますから、牛乳の量も非常に少ないのです。
量を多く出るようにすればその分の利益はあがりますが、牛に負担がかかりますし、それどころか牛乳の質が下がります。そこから「高橋牧場では量ではなく質で勝負しよう」と、牛に与える飼料や牛の飼育環境の研究が始まりました。
そんな中、1989年10月にある非常に些細なことですが、
高橋牧場にとって運命的な出来事が起こります。
同市中央卸売市場で、子供と牛とのふれあいを目的に開かれた農水産祭りで、子供たちが牛を触り、「温かい」「柔らかい」「ツルツルしてる」などと、口々に歓声をあげている姿を高橋弘長が目の当たりにしたのです。 子供たちは牛がどんな動物で、牛乳からどんなふうに出てくるのか知らなかったのです。
ある種の衝撃を受けた弘長は子供たちに酪農をもっと知ってもらいたい、さらには自分で搾った取れたての牛乳をおいしさを知ってもらいたいと思ったのです。
その時、子供に大人気なアイスクリームを作ろうと思い立ちました。
そうやって始まったアイスクリームづくり、最終的には牛乳本来の味を味わったもらいたいという思いから、空気含有率の低く濃厚な味わいなイタリアのアイスクリームであるジェラートが完成しました。ゼロから始めた酪農ですが、県内にジェラート屋さんを2店舗出すことができ、たくさんの人にご賞味頂けるようになったことを大変嬉しく思っています。